2021年1月現在、新型コロナウイルスの急激な感染拡大により2回目の緊急事態宣言が出されるなか、「8割おじさん」が再び注目を集めています。
【8割おじさん計算 国は非公開】https://t.co/JLH695zH54
政府は緊急事態宣言で飲食店の営業時間短縮などに限って進めようとするが、理論疫学が専門の「8割おじさん」こと京大大学院・西浦博教授は効果が期待できないと心配する。また、西浦氏が示した計算を厚労省に提出すると、非公開の扱いに。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) January 5, 2021
ですが「8割おじさん」は昨年2020年に話題になった言葉ですので、「8割おじさん」について忘れている方や、最近知ったという方も多いかと思います。
そこで今回は、
- 「8割おじさん」とは何か?
- なぜ西浦教授がそう呼ばれているのか?
呼び名の由来や、名づけ親について紹介したいと思います。
「8割おじさん」とは?西浦教授の呼び名の由来はなぜ?
さっそくですが、「8割おじさん」とは、京都大学大学院医学研究科教授の「西浦 博(にしうら ひろし)」さんのことを指しています。(2021年1月現在)
【New】近く正式決定する緊急事態宣言。政府は飲食店などの制限に限定する考えを示していますが、それに待ったをかけるのが「8割おじさん」こと、理論疫学者の西浦博さんです。
西浦さん作成のシミュレーションを元に単独インタビューしました。(岩永直子 @nonbeepanda)https://t.co/CcnfLWTW5G
— BuzzFeed Japan Medical (@BFJMedical) January 5, 2021
8割おじさんこと、西浦教授(西浦博)とは?
「8割おじさん」こと、「西浦教授(西浦博)」さんとは…
「西浦博(にしうらひろし)」さんは、「数理モデル」に基づいた「理論疫学」の第一人者で、感染症の専門家と言われており、京都大学大学院医学研究科教授(2020年8月1日~)で、医師でもあります。
西浦教授は、2019年に発生した新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、2020年2月25日に「厚生労働省新型コロナウイルスクラスター対策班」に所属し、政府専門家会議の一員として、感染拡大防止のための情報を記者会見やメディアで発信していました。
その後、専門家会議は2020年6月25日に解散が発表され、7月3日には新たな「分科会」が設置されましたが、西浦教授は分科会のメンバーではありませんでした。
ですが、2021年1月現在も、メディアやマスコミの取材に応じて意見を述べるなど、新型コロナウイルスに関する情報を発信し続けています。
「8割おじさん」西浦教授の呼び名の由来はなぜ?
そんな西浦教授ですが、なぜ「8割おじさん」という呼び名(通称)になったのかというと、呼び名の由来は下記のとおりです。
・西浦教授が自身のTwitterにて自分のことを「8割おじさん」と発言したため
◎その詳細(経緯)はというと…
①新型コロナウイルスの感染拡大が広がる中、2020年2月25日に専門家会議のメンバーとなった西浦教授は3月初めから、「感染拡大を防ぐには、人と人との接触を8割減らすことが絶対必要」だと主張していました。
8割減というのは3月の初めから私が主張し続けている数字です。
引用:Buzz Feed News
②2020年4月7日の1回目の緊急事態宣言では、安部(前)首相が、人と人との接触を「最低7割、極力8割」削減するようにと発表しましたが、この「8割」という数値やその後の試算についてはさまざまな批判や誤解が生まれ、それと同時に「8割」発言をした西浦教授に注目が集まりました。
③そんななか、1回目の緊急事態宣言後の4月10日に、西浦教授が自身のTwitterで自分のことを「8割おじさん」と発言し、一気に「8割おじさん」という呼び方が世間に定着しました。
これ、まじで僕も怒ってます。8割おじさんとして許せまじ https://t.co/zF07KgRroO
— Hiroshi Nishiura (@nishiurah) April 10, 2020
これが「8割おじさん」発言の経緯です。
ちなみに「8割おじさん」という呼び方は少々失礼な呼び名のような気がしますが、「8割おじさん」という言葉は西浦教授自身が発言しているものですし、ご本人はそんなに嫌ではないようです。
お子様も「8割おじさん」と呼んでいます(笑)↓
着替えと一緒に8割おじさん長女よりお手紙いただいた件。あざざっす。またしばらく頑張れます pic.twitter.com/ugIdWmmA5m
— Hiroshi Nishiura (@nishiurah) April 19, 2020
「8割おじさん」の名付け親は誰?
そんな「8割おじさん」ですが、「8割おじさん」の名付け親は西浦教授ではなく、同じ専門家会議のメンバーだった押谷仁さんとのことです。
1回目の緊急事態宣言に向けて準備するなかで、政府は「8割」という数値を公表することに抵抗があったようですが、西浦教授は「8割」の意見を貫いていたようで、
そういったことから、政府との最終的なすり合わせ前に、押谷さんから「8割おじさんですか?」と電話がかかってきたそうで(笑)、これが「8割おじさん」の始まりとのことでした。
政治家の間では8割減は受け入れがたいとずっと言われていて、私が何回も「いいえ、8割です」と突っぱねて
引用:Buzz Feed News
押谷先生からは朝6時ぐらいに、「8割おじさんですか?」と電話がかかってきて、「今日揉めると思うけれど、8割おじさんの願いをどこまで叶えればいいのか先に相談したくて」と話を聞いてくれました。押谷先生が「8割おじさん」の名付け親なんです。
引用:Buzz Feed News
まとめ(「8割おじさん」に再注目)
ということで今回は、「「8割おじさん」とは?西浦教授の呼び名の由来はなぜ?名付け親は?」と題して、8割おじさんの呼び名の由来や名づけ親について紹介しました。
1回目の緊急事態宣言ではあまり感染が拡大しなかったこともあり、「8割おじさん」に対する批判も大きかったですが、
2回目の緊急事態宣言では、1回目よりも新型コロナウイルスの感染が急激に増加しており事態が深刻なため、ここにきて「8割おじさん」こと西浦教授の1回目に出された衝撃的な試算が全くの絵空事ではないということで、その見解が注目されてきています。
ここまできたら、8割おじさんの言ってることが当たらずとも遠からずになってるんじゃないのかな?
— Kohichi Hirai (@Kohichi_Hirai) January 10, 2021
そのため、衝撃的な数値や試算に対してはさまざまな意見があるかと思いますが、今後も「8割おじさん」の見解に注目しておきましょう。
■参考:毎日新聞
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