2020年9月16日に誕生した菅義偉内閣ですが、
菅内閣は、前安部内閣から途中交代というかたちで成立したため、
誕生早々から「解散総選挙」が行われるのではないかとたびたび話題となっていました。
結果としては2021年2月現在まで「解散総選挙」は行われませんでしたが、
現在は、新型コロナウイルス対策に対する賛否などがあることもあり、再びその時期が話題となっています。
4月25日投開票の衆院北海道2区補選に解散総選挙をぶつける案について、公明の山口代表は「極めて非現実的」 と否定的な考えを示しました。4月はコロナワクチンの対応に集中すべき時期だと指摘しています。https://t.co/p9gOGE2MEe#衆院選#北海道
— 毎日新聞社会部北海道グループ (@hoku_mai) January 26, 2021
ですが、「衆議院議員総選挙」「解散総選挙」とは一体どういったものなのでしょうか?
一般の方であれば、よくわからないという方も多いかと思います。
そこで今回は、「衆議院議員総選挙とは?解散総選挙との違いは?解散する理由はなぜ?」と題して、
このふたつの用語の意味や違い、なぜ解散するのか(解散する理由)を簡単に紹介したいと思います。
それでは、どうぞ。
衆議院議員総選挙とは?(意味)
「衆議院議員総選挙」とは、日本国の下院である衆議院議員全員を新たに選出する選挙のことで、
この選挙は、衆議院議員の任期満了、または解散によって行われます。
衆議院議員の任期は4年です。
「衆議院議員総選挙」では国民が立候補者と政党を選び、
選ばれた衆議院議員の議席数が一番多い政党が次の政権の与党となります。
ということで、
「衆議院議員総選挙」という言葉は、任期満了か解散のどちらかを経て行われる選挙ということですのでどちらの場合にも使用される言葉です。
解散総選挙とは?(意味)
「衆議院議員総選挙」と「解散総選挙」の違いがよくわからないという方もいるかと思いますが、
「解散総選挙」とは、衆議院の解散により行われる衆議院議員総選挙のことで、
内閣によって衆議院を解散後、新たな衆議院議員を選挙で選出します。
■参考:Weblio辞書
「衆議院の解散」は、全衆議院議員が任期満了前に辞めることですので、
この言葉は、任期満了の場合には使用しない言葉になります。
(任期満了の場合は、「任期満了選挙」と表現されていたりします)
衆議院の解散後から衆議院議員総選挙実施までの期間は40日以内となっていますが、
年末解散の場合は解散総選挙は年明けになる場合もあります。
■参考:政治ドットコム
解散総選挙の理由は?なぜ解散するの?
「解散総選挙」については、せっかく政権を取っているのになぜわざわざ任期満了前に解散するの?と不思議に思う方もいるでしょう。
戦後からこれまでに任期満了で総選挙となったのは1回のみで、基本的には任期前に解散するのが通例となっていますが、
調べたところ、2つの解散理由が挙げられました。
国民の信を問うため
・国民の信を問うため
衆議院の解散は、内閣不信任が出された場合や、内閣総理大臣が決定した際に行われることが多いですが、
いずれの場合も、「国民の信を問う」にはいい機会ですので、これらの出来事が起きた際に「解散総選挙」がたびたび話題に上がるのはそのためといえます。
これまでは、ほとんどが任期前の解散(解散総選挙)となっていますので、
「国民の信を問うため」というと、国民の考えをきちんと尊重しているのだなと思ってしまいますが、
解散の時期は政権がいいと思うタイミングで決めますし、いずれにせよ総選挙は行わなければいけませんので、
国民の意思を尊重しているのだな!と感動するのはちょっと違うようです^^;
政権の任期を早めに伸ばすため
・政権の任期を早めに伸ばすため
衆議院議員の任期は4年ですが、解散して選挙を行うと任期がリセットされます。
そのため、政権を握っている与党は、勝利できると思える時期に解散をすると、新たに4年の任期を得ることができますので、早めに長期政権を成立させることができます。
国民の政権に対する評価が上がっているときに、「解散するのでは?!」といった話がでてくるのはそのためです。
逆に言うと、なかなか解散しない理由としては、
国民の政権に対する評価が下がっているときに解散して総選挙をすると負けてしまう可能性があるため、ということが挙げられます。
まとめ
ということで今回は、菅内閣でたびたび話題となっている「衆議院議員総選挙」「解散総選挙」とは何か、その意味や、なぜ解散するのか(解散理由)について紹介しました。
概要を知りたい初心者の方のために、ざっくりと簡単に内容を紹介しましたので、
詳細が知りたいという方は、総務省のホームページなどをチェックしてみてください。
それでは★
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