2020年10月5日に台風14号が発生した際、
その予報円をみたところ、かなり円が大きかったため、大型の台風かと思ったのですが、
ニュースを見たところ、大型とは表現されておらず、
前年の10月に起こった台風19号では、一週間も前から超大型と報道されていたため、
円は大きいのに大型と報道されないのはなぜだろう?と不思議に思いました。
【台風14号情報】台風は発達しながら北上し、7日(水)には強い勢力となる予想です。その後の進路は不確実性が高いものの、接近した場合は西日本、東日本の太平洋側で大雨のおそれがあります。https://t.co/zjyk8cxReV pic.twitter.com/oAdDBwhMvU
— ウェザーニュース (@wni_jp) October 5, 2020
そこで、今回は、
予報円が大きいのに大型ではない理由と、台風の数値の見方について、情報を共有したいと思います。
それでは、どうぞ。
予報円とは?大きくても大型ではないのはなぜ?理由は?
2020年に台風14号がきた際、予報円を見たところ、
予報円がかなり大きいということで大型なのかと思いニュースを見てみましたが、
どのニュースでも「大型」とは表現されていませんでした。
知識のない筆者はアレ?と思ったのですが、
ニュース情報のひとつに、
「予報円の大きさは台風の強さや大きさではなく、進路の不確実性を示します」
と記載されていました。
つまり、これまで気にも留めていなかったのですが、この予報円というのは台風の大きさを示すものではなく、
「予報円」は、「70%の確率で台風の中心が入る範囲」を示しているものとのことでした。
2020年の台風14号の予想進路のように、とても不確実性が高い場合は、
予想されている進路方向も多方面にわたるため、範囲が広くなり、円が大きくなるとのことです。
ということで、予報円の大きさと、台風が大型かどうかは関係ないということがわかりました。
台風の数値の見方は?(強さや大きさ、勢力の目安)
では、どうやって台風の大きさや強さ(大型かどうか)を確認したらいいかというと、
それはやはり、台風の数値を見るのが一番でした。
2020年の台風14号の数値はこちらでした↓
- 中心気圧 998 hPa
- 最大風速 18 m/s
- 最大瞬間風速 25 m/s
中心気圧
中心気圧の「hPa」は、ヘクトパスカルといい、気圧の単位です。
この気圧「hPa」が低いほど、台風の力は強くなる傾向ですが、
台風は、周りの気圧も関係するため、どの数値から強い、弱いといった規定はできないようです。
目安としては、だいたいこのようなことが言えるとのことでした↓
・弱い:990hPa以上
・普通:960~990
・強い:930~960
・とても強い(猛烈な台風):930以下
ちなみに、これまでで最も上陸時の中心気圧が低かった台風は、
1961年に大きな被害をもたらした第二室戸台風で、その気圧は925hPaでした。
最大風速
台風の強さや大きさは、気象庁により、最大風速によって決められています。
最大風速の単位は「m/s(メートル毎秒)」です。
風速とは、風として空気が移動する速さのことで、「s(second)」は「秒」ですので、
1秒で風が何メートル移動したかということを表しています。
※国際的には「ノット 」が使われています。
台風の強さは、最大風速で決まっており、下記のようになっています↓
・非常に強い台風:風速44 m/s以上
・猛烈な台風:風速54 m/s以上
また、台風の大きさは、
強風域(風速15m/s以上の風が吹いている、又は、吹く可能性がある範囲)の半径で決まっており、
下記のようになっています↓
・超大型の台風:800キロ以上
ということで、
2020年の台風14号の発生当初のように、ニュースなどで特に大型と表現されていない場合は、
上記の大型の条件にあてはまらないということですので、台風はまだ弱い勢力であるということになります。
最大瞬間風速
最大瞬間風速からも、その台風の強さがわかります。
瞬間風速は、「0.25秒ごとに更新される3秒間の平均風速」です。
最大瞬間風速は、瞬間風速の最大値のことをいいます。
気象庁による風の強さの表現は、このようになっています↓
・静穏:0.3m/s未満
・やや強い風:10m/s以上15m/s未満
・強い風:15m/s以上20m/s未満
・非常に強い風:20m/s以上30m/s未満
・猛烈な風:30m/s以上、又は、最大瞬間風速が50m/s以上
ちなみに、
日本で観測された最も速い最大瞬間風速は、1966年に富士山で観測された「91.0m/s」とのことです。
ということで、
台風の強さや大きさは、これらの数値を目安にすれば、だいたいの勢力が想像できるでしょう。
数値から見れば、現在の台風14号は、まだ勢力が弱い状態だということがわかります。
そのほか、単純に見た目から台風の大きさを見るのであれば、
予報円ではなく、雲の様子の画像を見たほうが、現状の台風の大きさがわかりやすかったです。
■参考:気象庁(台風の大きさと強さ)
まとめ
ということで今回は、
予報円が大きいのに大型ではない理由と、台風の数値の見方について紹介しました。
予報円の大きさと、台風の大きさは関係ないということには驚きましたが、
今後は、台風の数値の見方を参考に、台風に備えていきましょう!
それでは☆彡
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